食育について考える。

卵以外の話

食育とは何か?

投稿が遅くなってしまいました。
配達・営業活動等で中々時間を確保することが出来ず・・
楽しみ(?)にしている方、
申し訳ありません。
これからも少しずつですが、
更新してまいります。

さて、本題へ

子どもへの教育の一つに
食べ物に関する教育=食育があるかと思います。

私の農場に来てくれる方の中でも、
自分の子どもには食の有難みを
知ってほしいという想いで
遊びに来られる方もいらっしゃいます。

私も自分の子どもには、
人の身体・心は食からできている
命を頂くことへの感謝。
これらの思いを伝えたいと
考えています。

今日はそんな食育に関して、
養鶏という命を扱う者としての考えを
書いていこうかと思います。

皆さんもぜひ
このブログを機会に食育について、
考えてみませんか?

子どもに対して食育をする前に。

食育を始める前に・・


なぜ命を頂くことに対して

感謝しなければならないのか?

なぜご飯を残さずに

食べなければならないのか?

なぜお菓子ばかり食べてはいけないのか?

子どもから質問されるであろうこれらの内容に
明確に分かりやすく説明ができるでしょうか。


私は出来ません。

命を扱う仕事をしていても、
死について何も分かっていないので
子どもに対して説明も出来ません。

ご飯を残してはいけない理由も、
明確な答えを持っていません。

恐らく漠然とその場を誤魔化すような
取り繕った説明をしたところで、
子どもの感性はとても豊かで真っすぐなので
その説明は響かないと考えています。

まずは、食育を子どもに教える前に
自分自身が食について学び、
それぞれの考えを持たなければ
子どもには伝わらないと私は思っています。


鶏を育てていると
ちょっとした飼料の変化で
鶏の体調が変わったり、産卵数が変わったりと
鶏を飼い始めてからさらに
食の重要性を考えるようになりました。

皆さんの中には、
何となく子どもの食に気を付けているという方も多いのではないでしょうか。

1番やってはいけないのは、
食育と言っておきながら
おやつはスーパーのお菓子(添加物だらけ)が多い
親がジャンクフードやお菓子をかなりの頻度で食べている。
料理に加工品を使用してばかり

そういう物を食べていると
食について考える機会ができるはずがありません。
恐らく、ご自身で食について向き合う機会が少ないからではないか?と考えます。
忙しいからは親の都合です。子どもには関係ありません。
子どもに食育する以前の問題です。

共に学び、共に成長する。

それではどうすれば良いのか?
ここからは私の考えです。

子どもに教えないといけないと思うのではなく、

一緒に食について考える、勉強する
そして
子どもにどうなって欲しいか。
食育のゴールを決める。

これらが重要ではないでしょうか。
ぼんやり食育と考えるよりも明確なゴールを決めなければ、
軸もぶれるでしょう。
ゴールは難しい必要はないはずです。

私は自分の子どもが大人になったときに、
『 人の身体・心は食べ物で出来ている』と
分かれば良いと思っています。
それがゴールです。

それが理解出来ていれば、
毎日ポテトチップスを食べるとはならないですし、口に入るもの一つ一つをしっかり確認するようになると信じています。

よく小学校の社会科見学などで、
鶏をその場で絞めて命に感謝しましょうという内容があるかと思いますが、
私はそれだけで本当に感謝するのか?と疑問に思っています。

恐らく3日もすれば忘れるでしょう。
何よりトラウマになる可能性だって出てきます。
押しつけはやはり良くないと思います。

私はまだ始めたばかりでそういった依頼有りませんが、
もしあるとするのであれば保護者も必ず一緒に来てもらうようにしたいです。
子どもと一緒に見て、一緒に考える。
見て勉強になったね!で終わらせたくないです。
親が生き物を絞めるシーンに目を逸らすなどもってのほかです。
命とは何か?食とは何か?もっと深く考えるべきです。
考えて子どもと話し合う
すると、子ども自身も考えが生まれてくるだろうし、
繰り返し話をすることで必ず食の重要性に気づくはずです。

食育を考えるのであれば、
生産現場を見に行くことはとても重要です。

生産現場を見て、なんで食べ物を残してはいけないと思う?と
子どもに聞いてみる。 そして親は子どもと一緒に考える。
これが食育だと思います。

この問いかけに答えを求める必要はないでしょう。

また、よく聞くことですが、
農家さんが一生懸命作っているんだから感謝して食べなさい。
これでは、あまりにも説得力に欠けます。子どもはそんなに単純ではありません。


知り合いの子どもで、そんな話をしていると
なんでサッカーボールも一生懸命作ってるのに蹴っていいの?と言われたことがあります。笑
子どもの考えは柔軟性があり、とても素晴らしいです。
笑いと同時に感動した覚えがあります。

話が脱線してしましたが・・。

教えないといけないと思ってしまうほど、
子どもに一方的な説明になってしまうものです。

でも自分も勉強するとなるとどうでしょうか。
そして、それを子どもに教えるとなるともっと噛み砕いて理解しなければなりません。

私は自分に子どもに対して、
食べ物に感謝しないといけないとはあまり言いません。

勿論ちゃんと全部食べなさいと言いますが、
伝えたい事としては、食べ物に感謝してというよりも、
目の前の嫌なことから逃げ出すことに対して注意しています。

他にも
〇〇だけど、●●(子どもの名前)はどう思う?と投げかけるようにしています。
例えば、
なんで食べ物って全部食べないといけないと思う?などです。

また、養鶏をしているので
命についても話をします。

ただ、真正面から話をすると
死に対して恐怖が生まれますので
どちらかといえば、妻に話をして
盗み聞きしてもらうようなイメージです。

ひよこから育てており、
やはり途中で死んでしまう子たちもいます。
その苦労や辛さをこれから少しずつ伝えながら、
命について感じてもらい
命への感謝を覚えてもらえればなと思っています。

すぐに気づくのは難しいですが
必ず大人になって
命に対する感謝が芽生えてくれると信じています。

本当の食育とは

私が考える食育は、

とにかく食について話す機会を作る。
そして、一緒に考える。


これ以外ないのではないかなと思います。
食育しないと!と難しく考える必要は全くなく
こうなって欲しいと簡単なゴールだけ決めて
あとは、それについて話し合う事ではないでしょうか。

私はゴールが『 人の身体・心は食べ物で出来ているを分かって欲しい』ですので、
娘たち(5歳・3歳)には、
この食べ物を食べると身体のこの部分が強くなるとか
卵を食べれば風邪を引かないとか
まずは、食べ物が身体に大きく関係していることを伝えています。

それくらいから始めてみても良いのではないでしょうか。
難しく考えて、やらない選択よりも
簡単に考えて、ふとした時に話をすることの方が重要だと私は考えます。

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