発酵飼料は鶏にとって一番大事です!
本日の話は鶏だけでなく、人にも重要な発酵についてです。
この記事を読むことで、
発酵がいかに鶏にとって良い影響を与えるか、発酵食品の重要性を餌から考えることが出来ます。
私は鶏に食べさせる飼料の中で発酵飼料が一番重要だと考えています。
卵の味を決めるのも発酵飼料だと思っています。

発酵飼料を与えるメリットは大きく分けて5つ。
本題の前に・・
なぜ発酵飼料を用いるようになったのか?
それは、我々平飼い養鶏の方法を作った中島正さんという方がこの発酵飼料の素晴らしさに気づいたからです。
今から紹介する内容は全て中島さんが研究した結果の内容から紹介いたします。
①体内の弱アルカリ性化
人の体もそうですが、体内は元々弱アルカリ性で保っており、
酸性化すると病気のリスクが高くなります。
現代人は酸性食品(肉や魚やご飯類)等の摂取が多くなり、アルカリ性食品(野菜や大豆等)の摂取が少なくなっており、酸性寄りになってしまっています。
鶏の飼料に関しても、早く産んでもらおうと酸性に偏った飼料を与えてる事が多いです。
発酵飼料はアルカリ性で出来ており、体液を弱アルカリ性に保つ役割を持っています。
したがって、鶏の体が丈夫になり病気になりづらくなります。
②糞の臭いが少ない
農場にお越しになる方は
養鶏場は臭いと思っていたけど、全く臭いがしないと言われます。
季節や床の環境にもよりますが、確かに平飼い養鶏は臭いがあまりありません。
これも発酵飼料の発酵菌が腸内環境を整えているためです。
さらに糞自体にも発酵菌がたくさんいるので、糞が発酵して臭いを抑えてくれています。
③コレステロールの減少
以前の記事で少し紹介しましたコレステロールが低い理由も発酵飼料と関わっています。
それは発酵飼料の中に含まれるノコクズがコレステロール値を下げてくれているからです。
ですが、コレステロールは少なすぎても良くありません。
やはりバランスが大事です。
④白身が美味しくなる
私の卵を食べると
白身も味があって驚いた
白身もとてもおいしい
と良く言われます。

なぜ美味しくなるのかは現在でも分かっていませんが、
私の卵は画像で見ていただくと
黄身+盛り上がった白身+水っぽい白身となっています。
この盛り上がった白身が美味しいと言われている部分です。
⑤卵の日持ちがよくなる
卵は『生き物』です。生き物は生きている限り、腐ることはありません。
弱アルカリ化している健康な鶏が生む卵は、
生命力が強く長く生き続けるので、管理さえしっかりしていればなかなか腐りません。
そういった卵は半年間保管していた卵でも温めると元気なヒヨコが生まれてきます。
発酵飼料は何から出来ているの?作り方は?

発酵飼料の中身は
ノコクズ 米ぬか 発酵菌が一般的です。
私の場合は、魚粉などの動物性たんぱくを可能な限り抑えていますので、
どうしても動物性たんぱく質が足りなくなってしまいます。
そういう事情も含めて、
ノコクズ 米ぬかに加えて、山奥の自然に生まれた発酵菌を使用しています。
自然に生まれている発酵菌は菌がとても強い上に、動物性たんぱく質を含んでいます。

また卵のコクをだすために、
海藻と糖蜜を加えてうまみ成分を持つ菌(グルタミン酸など)を加えています。
これは海藻に含まれるうまみ成分を持つ菌が増殖するためのエサが糖蜜だからです。
(海藻を使いたいというよりも海藻に含まれる成分を使いたいというイメージですかね・・)
これらを混ぜて数日置くと、全体が発酵してきます。
発酵すると70°近くなりますので匂いを確認します。
匂いによってどの菌が一番繁殖してるかを判断しています。
これで発酵飼料の話は以上です。
いかがでしたか?
発酵食品は人体にもかなり重要な食べ物です。
皆さんも発酵飼料をどんどん食べて、健康な体作りを目指しましょう!
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