【ケージ飼い 平飼い 放し飼いって何が違うの?】鶏の飼育環境を解説♪

鶏の飼い方
平飼いとはの説明

ケージ飼い 平飼い 放し飼いの違いって何?

スーパーや直売所の卵コーナーで良く見る3つの飼い方ですが、
具体的に何が違うのでしょうか?これらを詳しく説明していきます。
次回から卵を買う時の一つの指標になりますよ~♪
市販されている卵がどのように飼われているか、見分け方の目安もお伝えします!


養鶏農家(業者)は大きく分けて3つ。
【ケージ飼い】【平飼い】【 放し飼い】です。
日本で飼育されている採卵養鶏の割合でいうと
ケージ飼い・・95%
平飼い・・4%
放し飼い・・1%
と言われております。

なぜこんなにケージ飼いの割合が多いのでしょうか?
それぞれの飼い方の説明とメリット デメリットを見ていきます。

ケージ飼い

ケージ飼い
連結されたケージ(縦24cm×横35cm×高さ41cm)の中に1箱2羽~10羽を入れて育てる形式の飼い方です。スーパーで売られている卵のほとんどがこの飼い方となっています。
小規模養鶏で数万羽 大規模養鶏だと10万羽以上も飼われています。

メリット
卵の価格が安い
効率的に飼う事によって低価格な卵を供給できることが一番のメリットでしょうか。
卵は物価の優等生と言われるのもケージ飼いの影響と言えます。
病原菌やウイルスが少ない
鶏から出た鶏糞は自動コンベアで運ばれるので、直接触れることがありません。
作業効率が良い
これほどの羽数を飼育するので、様々な機械があります。
機械を積極的に導入することで作業の効率が良くなります。

デメリット
病気になりやすい
多密で飼育するためストレスが掛かります。鶏は呼吸器系の病気に弱く、一番重要な空気が汚れてしまいます。ストレスが掛かる環境のため、病気にも掛かりやすくなってしまいます。
投薬による予防が必須となってしまいます。

平飼い

平飼い
四面解放型の鶏舎で飼育する方式の飼い方です。
基本的には1坪10羽程の割合で飼育しておりますが、最近平飼いと謳いながらも、多密で飼育している養鶏業者も多くなっているので、注意が必要です。(その方が印象が良いので、売れるからです)
平飼い養鶏の場合、1人辺り1000羽までが限界といわれています。

メリット
投薬が必要ない
国で定められた投薬は必要になりますが、基本的には鶏自体が健康なので投薬の必要がありません。自由に動き回れるので、鶏へのストレスも少ない飼い方と言えます。
卵の臭みがない
健康な鶏が出た鶏糞と常に鶏が攪拌してくれる床には良質な発酵菌がたっぷり入っており、
鶏は常に餌や床をつついて食べていますので、その発酵菌が体内で活躍し、卵特有の生臭さを抑えてくれています。
デメリット
卵の価格が高い
手間が掛かる+生産効率が悪いので、卵の値段が高くなります。

平飼いのデメリットとしてよく言われるのが、
土中の虫を食べてしまう・床が不衛生といわれることがありますが、
全く根拠がありません。
むしろ虫は人にとっても鶏にとっても良質なたんぱく源です。
また床は先ほどの記載しましたが、鶏が動き回れる環境下で自分たちで攪拌し発酵させているため、全く不衛生ではありません。
鶏がいない状態で何か月も何もしないまま放置するのは別問題かと思いますが・・。

放し飼い

放し飼い
言葉通りですが、夜眠るときは小屋に入り、それ以外は外に放つ飼い方です。
昔のご家庭でよく見られた光景で、平飼いと良く混同されていますが、異なる飼い方です。

こちらに関してはメリット・デメリットは平飼いと似ていると思います。
デメリットは強いて言えば、放し飼いですので飼料とは別に色々なものを食べ物を食べてしまうので、卵の味をコントロールしづらいところでしょうか・・。
しかし、それも一つの面白い特徴だと思いますので、あまりデメリットとは言えないかも知れません。

ケージ飼い?平飼い?放し飼い?スーパーや直売所での飼い方を見分けるには?

卵の飼い方は分かったけど、見分ける方法は?
正直凄く難しいと思います。先ほども少し触れたように平飼いと謳っておきながら、大量に一つの鶏舎に詰め込んで育てている平飼いもありますし・・。

まずは全国にあるスーパーや大型のスーパーはケージ飼いの卵です。
平飼いは単価も高いので利益重視のスーパーにとってはあまり採算が取れません。
そもそも平飼い卵の生産は大量に作ることができないため、大量に卸せる数がありません。
地域に根付いたスーパーでたまに見かけるくらいでしょうか。
じゃあどこに?
産直のお店に平飼い・放し飼い卵は置いてあります。
あとは、有機野菜等を扱っているスーパー等にもあるところが多いです。

次に見分け方ですが、一番の見分け方はパッケージです。
パッケージに平飼いと書いていなければほとんどがケージ飼いです。
(私の住むうきは市の直売所にはパッケージはないけど、平飼いで飼っている生産者もいらっしゃいますが・・。そういう方のはパッケージも何もありませんし、値段だけ貼ってあるケースが多いと思います・・。多分。)
平飼いであれば平飼い(自然卵も多いですね)放し飼いと必ず記載しています
その次に見分ける方法で少し難しいですが、
卵の色がバラバラ(薄い茶色 濃い茶色等)なので、透明なパックであれば分かります。
そのくらい卵だけでは飼い方が見づらいんです。
海外では飼い方の表記義務やそもそもケージ飼いは禁止という国もあります。

その他、飼い方によって様々な影響がありますので、以前の記事のリンクを貼っておきます。 合わせてご覧ください。

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