養鶏農家への道+うきは市を選んだ理由(Ver.1)

今年は例年になく暖冬となり、鶏にとっては有難い気候となりました。
とは言っても、鶏の体温は40度~41度に加え羽毛がありますので、寒さにはかなり強いので余程の事がない限りはあまり影響を受けませんが・・。明日ヒヨコを新しく迎える予定ですが、ひよこは寒さに弱いので暖冬といえども温度管理がとても重要となってきます。
気候変動による影響は野菜にも表れてきますが、うきは市では地元の方々が産直のお店に出荷していただているおかげで、我が家では野菜の値段変動の影響は少ないようです。本当にありがたいです。

前回の記事からの続きですが、
今回は『養鶏農家になるまでの道のりとうきは市を選んだ理由』です。

退職の半年程前から養鶏農家になるためにはどのような準備が必要か?
情報を在籍中にコソコソ探していたわけですが、長崎の片田舎で育った私ですが、鶏って何色だっけ・・?くらいの知識でしたので、まずはどこか鶏を飼っているところを探してみようというところからスタートしました。
探していくと鶏の飼い方には大きく2通りに別れることが分かりました。
①大きな施設で鶏をケージの中で育てていく ケージ飼い
②開放された鶏舎で自由に動き回れる環境で育てていく 平飼い+放し飼い
この2つの違いはまた別の機会に説明するとして・・

当然自分の考え方に合っているのは②の平飼い形式の方だったので、平飼いで鶏を飼っている方の所を見学させてもらおうと考えました。
ですが・・。意外とないんです。笑
正確に言うと昔からやっている方が大半だったのでホームページは勿論、そういった情報が中々出回っていなかったのです。仕方なく土日や営業で各地に行くついでに直売所に行って卵コーナーで住所と電話番号をこっそり控えて電話してみる作戦に切り替えました。電話してみるとこれも意外でしたが、趣味でやってるので見せるほどのものではないと断られる事も多かったですし、鳥インフルエンザ防疫のため見学はお断りしていますも多かったです。
どこか良い場所はないものか・・と落胆していると。
知り合いの社長さんがとある養鶏農家さんが行っているイベントに参加し、とても感動したという情報を知りました。名前を教えてもらい、SNS上で見学させていただきたい旨を伝えました。
その方は福岡県うきは市で養鶏を行っており、鳥飼いに興味があるなら一度おいでと言っていただき、初めて鶏の農場に行くことなりました。
行ってみると・・とんでもない山奥で携帯電話の電波が通らないところでここに人がいるの?というくらい超ド級のド田舎のさらに奥に進んだところに農場はありました。そして初めて養鶏農家Tさんとお話ができました。
Tさんは神奈川で生協の職員を経て、脱サラ後に故郷のうきは市で鶏と野菜を育てています。
初めてお会いしたにも関わらず、鶏の飼い方や飼料など、これって企業秘密の部分だよなぁと思うところも包み隠さずに教えてくださいました。
初めて見る養鶏に自分でもやれるかという不安とこんな生活してみたいという期待が8:2くらいの割合で感じました。この時は会社を辞める決意をしたものの
方向性が定まってなかったので、正直自分には出来ないかもなぁという気持ちが強かったです。
それから時間があるときにはちょくちょく農場に遊びに行かせてもらいました。
スーツで行っていたので会社に帰った後に背中に鶏の羽が付いていて、お前動物園に行ったろと怒られたときもありました。笑
Tさんの農場に何度も足を運んでいるうちに自然・養鶏の魅力・鶏との生活を感じる事が出来るようになった時には、自分は養鶏農家になるんだという気持ちが自然と強くなっていきました。

長くなりましたので、今日はこの辺で。

ちなみに・・見学をさせてもらった後、実際に卵を食べさせてもらった時の感想は今でもはっきり覚えていますが、色が黄色で『これ・・腐ってるんじゃないの?』です。
食べてもみてもあっさりしていた卵の概念が崩れた瞬間でもありました。

また、今思えばですが、平飼いをしている方は基本的に鶏のことや卵のことを知りたいという気持ちがある人を拒む事は有りません。(勿論、当日いきなりはダメですが・・)上に書いた方は本当に趣味レベルだったのでしょう。
私も事前に言ってもらえば誰でも大歓迎です。寧ろ農場を見てもらって納得して購入いただくほうが望ましいと考えます。

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